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「ううん。じゃあ、甘えようかな」
「本当?やった、行こう」
花澄はマンションの一室、『201』と表示されたドアに手を掛けた。
「おえかり、花澄。あら!ユウ太くんも!ご飯、もう少しで出来るからね。食べていって!」
「あ…りがとう、ございます」
ユウ太がそう答えると、花澄の母は嬉しそうに微笑んだ。
「「「「頂きます」」」」
花澄の父が帰宅して、4人で食べ始める。
「いやぁ…それにしてもユウ太くん、大きくなったなぁ…!少し男らしくなったんじゃないか?はっはっは」
「やだな、お父さん。ユウ太、まだ私より背、ちっちゃいんだよ?それはないってー!」
「こ、こら花澄!」
あはははは、と、温かな笑い声が漏れる。
「そういえばユウ太くん。理奈ちゃんとヒロくんは元気?理奈ちゃんはもう高校2年生になるのよね…」
「はい、元気ですよ」
「ヒロくんは小学3年生だったかな?」
「はい」
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