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「数あるパスタ料理で土曜日が平日より
圧倒的にオーダーされてるメニューがあるの!!」
七海の言葉に
「え~~!! 何ですか?そんなパスタありましたっけ?」
少しジラした感のある七海に昭和の終わり頃でいうところの
【ぶりっ子】口調で明日香が反応した。「イカ墨パスタ。
平日、仕事の合間じゃ食べにくいけど、
土曜日はショッピングついでの若い女性の少人数のグループが
良くオーダーしてる。
トマトソースとクリームとイカ墨だから
彩りも良いと思う・・・」
静かな口調の七海の説明に絵里は今度は大きく感動していた。
「単に美味しくて自分も好きだからじゃなくて、
特別な日に特別なパスタをチョイスするセンス素敵過ぎる~」
絵里はここでも仕事の出来る【キャリアガール】っぷりを
いかんなく発揮する七海にうっとりしていた。
これで、女子会のメイン料理【三種のパスタ】は決まった。
「サラダはパスタと相性が良さそうなものを考えておくね。」
七海の女子力高い気遣いが絵里は嬉しかった。
その後、三人は少しだけ、
ほんの一時間だけ【ガールズトーク】で盛り上がった。
そのトークがひと段落して絵里はスーリールを後にした。
「今日はありがとうございました。
二人に相談して良かったです。」
笑顔で感謝の気持ちを伝える絵里を
七海と明日香も笑顔で見送った。
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