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いま読んでいる小説も、いじめを苦に自殺を選んだ少女が、幼馴染みに助けられ、一緒に夢を追いかけてそれが叶うという、王道のラブコメ展開だったが、それなりに楽しめた。
ふと、時計を見た。日付が変わりそうだ。明日は、雅弘が空手部の主将として、文化祭の練習試合に出場する。
そろそろ寝てもよい頃だろう。そう思い、パソコンをシャットダウンさせようと思った。しかし、ひとつ確認することがあった。
その投稿者「アンチZ」は、他にも作品を投稿しているようだった。題名だけ確認して、明日の通学時にでも読もうと思った。しかし、題名の下に記されている文字数に目を奪われた。たったの二桁だったのだ。作品を書くにしては少なすぎる。
気になった瑞穂は、興味本位でその作品をクリックし、ページを開いた。
題名は『6』。本文はこう書かれていた。
『黒板に罵詈雑言を書け』
かなり不自然な内容だった。
気になる内容であったが、他に投稿作品はないようだったので、床につくことにした。
日付が変わり、瑞穂たちが通う花崎学園文化祭の開催日がやってきた。
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