第2話 真夏は電車の停車場で

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 ホームに誰もいないことを確認し、電車はガックンガックン揺れながらゆっくり動き出した。段々速度が上がっていき、窓から見える景色が流れ出す。    乗客にとっては終点へ向かう各駅停車なんだろうけど、僕にとっては、さながら特急本村京子家行きであった。
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