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第5話 真夏は祖父の下ネタで
「でも学校では付き合いなさいって…。」
「あれは部活終わったら付き合いなさいってことよ!」
やってしまった。よく考えれば分かることだった。
こんな可愛い女の子が僕と付き合うはずがない。なんて勘違いをしてしまったんだ…。
あまりに落胆した表情をしてしまったのか、彼女のおじいちゃんがすかさずフォローしてくれた。
「いいじゃないか付き合ったって。良い子なんだろう?お人好しで、ちょっと男にしては細いけど、優しそうで。特別顔が良いってわけじゃないけど…優しそうじゃないか。」
おじいちゃんフォローしきれてないよ!優しそう二回言っちゃったよ!
「別に良い子だからって付き合わないでしょ!何でこんな女っぽい奴と。」
そんなに言わなくても…。しかし当たっているので何も言い返せない。だんだんと俯いていく僕に気がついたのか、彼女は軽く咳払いをして話題を切り替えた。
「とにかくっ!早く家に入りましょ!おじいちゃん話したいことがあるんじゃないの。」
「あ、そーだったそーだった。忘れとった。」
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