4.花火

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「わかった、わかったよ。とりあえず、出るから。で、お前ら、買出しに行きたいっていうのね。予算は?」 「一応、一人五百円と、足らなかったら、前回の飲み会の余ったお金で補填するんで」 「はいはい。じゃ、俺、千円ね」 「ありがとうございます!」  三人ともがテンション高く言うと、小島はバイトくんに声をかけてフロアを出ていった。 「あのパワー、仕事に向けてくれるといいんですけどねぇ」  遠藤が呆れながら、小島たちが消えたほうを見る。 「パワーはあるだろ」 「……そうでした。ミスが多いだけで」  相変わらず、小島のミスのフォローを遠藤がするはめになっているせいか、遠藤の言葉は手厳しい。  でも、そう言いたくもなる気持ちもわかるだけに、俺も苦笑いしてしまう。
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