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「わかった、わかったよ。とりあえず、出るから。で、お前ら、買出しに行きたいっていうのね。予算は?」
「一応、一人五百円と、足らなかったら、前回の飲み会の余ったお金で補填するんで」
「はいはい。じゃ、俺、千円ね」
「ありがとうございます!」
三人ともがテンション高く言うと、小島はバイトくんに声をかけてフロアを出ていった。
「あのパワー、仕事に向けてくれるといいんですけどねぇ」
遠藤が呆れながら、小島たちが消えたほうを見る。
「パワーはあるだろ」
「……そうでした。ミスが多いだけで」
相変わらず、小島のミスのフォローを遠藤がするはめになっているせいか、遠藤の言葉は手厳しい。
でも、そう言いたくもなる気持ちもわかるだけに、俺も苦笑いしてしまう。
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