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そんなわけで、今日も休日を利用して、最近見つけた廃墟にやって来た。 昔は小さな旅館だったところで、まさに廃墟を絵に描いたような廃墟だ。 ――人が住まなくなって、三十年……いや、四十年といったところか。 普通の人にとってはどうでもいいことをあれこれと考えるのが、また楽しい。 玄関の戸は、なくなっていた。
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