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「だって、新撰組を嫌いって言ってた私が今更……都合が良すぎるよ。景ちゃんのお見舞いに来てくれた時だって、酷い事言ったもの」
「そうなの？」
「うん。沖田さんの代わりに来たって言うから、本人が来るべきなのに原田さんがのこのこ来るなんて可笑しくないですか、とか」
「そんな事言ったんだ……」
「あと、男らしさの欠片もない人って本当に無理、とか」
私の知らない間に色々言っていたみたいだ。原田さんはかなり落ち込んでしまったのではないだろうか。
それでもめげずにお多福に来ているのは、本当におまさの事が好きだからだと思うけど。
話している顔はシュンとしているから、後悔しているのだろう。
「でも助けてもらった時、すごく頼りになる人だなと思ったの。景ちゃんが沖田さんと一緒にどこか行って2人になった後も、とても気遣ってくれた。たったそれだけなのに見る目が変わっちゃったの」
そう言うと頬を赤く染めて少しだけ微笑む。その時の事を思い出しているんだと思う。
恋をしているおまさの顔はいつもの何倍も可愛く見える。こんなの原田さんが見たら、普段よりもテンパって話せなさそうだ。
「原田さんは、おまさの事好きだと思うよ？」
「そうかな……？」
「うん！ あんなにアタックされてるんだから間違いないよ！ そうだ、デートとかしてみたら？」
「ご、ごめん。もっとわかりやすく話してくれる？」
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