番外編第3話 ふたりで花火

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だからってこの姿じゃ──。 「まぁノーブラで帰りたいなら止めませんけど」 「止めてください!」 浴衣だったからブラもない! 「ってか、浴衣自分で着れますから!」 「花火は終わったのに?」 「……」 確かに。 何もない日曜日に、しかも前日は花火大会で翌日浴衣着て帰るなんて『お泊りしたのよ♪』と全身で叫びながら歩いてるようなものだ。 そんなあたしの思考を読み取ってか、アキさんはクスクス笑いながらコーヒーを口にしてる。 「もうっ、笑い事じゃ──」 「着替え、置いておきなさい」 「……え?」
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