番外編第3話 ふたりで花火

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「真由……、声が大きい」 そのアキさんといえば、なぜか片手で口元を覆って俯いて……? え? 「なんか、褒められてるのか貶されてるのか……」 「ほっ、褒めてません!」 アキさんの手を両手で避けてそう叫ぶと、手を口元に当てたまま少し悩んで、ゆっくりと顔を上げた。 「もしかして、ヤりすぎ……?」 「そっ、それは──」 確かにヤりすぎなのは否定しないけど、あたしは気持ち良くて満足したわけで、そこを反省されても……。 「そう、でしたか。そうなのかとは思ってましたが……。それならこれからはもう少し控えめに」 「え?」 「はい?」 控えちゃうの? ってか違う。突っ込むところはそこじゃなくて──。
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