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もとい。
そんな日々なんだけど、まだこの家にあたしのものは置いてない。
気付けば亡くなった奥さんとの写真も無くなってるし、積み上げられたダンボールも片付いてた。
だからって、ヅカヅカと踏み込んではいけないような気がして、ここに置いてあるあたしのものは、アキさんがくれた専用のマグカップくらいだ。
「というか、引っ越しの準備もそろそろしてもいいかもしれませんね」
「え? 引っ越し……?」
くり返すあたしにアキさんは「はぁ」とため息をついた。
「前にも言ったでしょう? ここに住みなさいと」
「そっ、それは──」
言われた。言われたけど、それって本気で本当に……?
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