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「もしかして、忘れた、とか?」
「ちっ、違います! だって、え? 一緒に……? え?」
今までそんなこと言われたことないし、いつだって恋愛が終わるときはあたしが振られて、相手には他の人が居て……。
「あの……」
「本気で覚えてないのですか? 全く君は──」
「冗談でした、なんて言ったら立ち直れませんよ……?」
「はい?」
振り返るアキさんを見ることができなくて、あたしは俯いた。
アキさんとの関係が終わる、なんて考えたくない。
でも今までの恋愛はいつも終わりがあった。
この恋愛だっていつか終わるかもしれない。
それはきっと──。
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