番外編第3話 ふたりで花火

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「なら、東京に行きませんか?」 「え?」 「私の家族にも紹介したいですし」 ……東京? いや、そこじゃなくて、かぞ……? 「……え? ………………えぇ!?」 声を上げて驚くあたしに、アキさんは目をぱちくりさせた。 「……なぜ、『ええ!?』という反応なんですか?」 「だだだだだだって!」 かかかかかか家族に? 家族だよ? しかも紹介!? なんて? こんな展開、知らないってば! 「はぁ、もしかして遊ばれてるのは私ですかね。やはり真由から見ればオジサンですし、そういった対象には見られないと」 両肩を下げてため息をつくアキさんに、あたしは全力で首を振った。
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