番外編第3話 ふたりで花火

8/32
前へ
/32ページ
次へ
「コーヒー淹れますね?」 そう言ったのはあたし。 「……あぁ、頼みます」 アキさんはどうやら二日酔いの様子で、ソファに身体を預けてる。 見れば、ベランダには日本酒の空き瓶が転がってる。 あたしはビールだったのだけど、アキさんは日本酒を飲んでいたらしい。 その日本酒は、やっぱり緒方課長からのお土産らしく、あとで見ると凄くアルコール度が高いものだった。 「珍しいですよね、アキさんが二日酔いなんて」 とはいっても、二人で飲んだことなんて片手で数える程度だし、泥酔するまでなんてないのだけど。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1409人が本棚に入れています
本棚に追加