番外編第3話 ふたりで花火

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「……ビールが無かったので。緒方課長から折角貰ったのでそれでいいかと」 そんなわけで、昨日のアキさんは酔が早く、あんなことに……。 って、思い出すだけでなんか顔が火照ってくるですけど! 「はい、ブラックですけどアメリカンにしておきました」 ありがとうの声にあたしもアキさんの隣にストンと座った。 そばにはあたしの浴衣が吊るしてある。 かなり酔ってたはずなのに、こんなところはアキさんらしい。 「ひとつ、聞くのですが」 「なんでしょう?」 「浴衣を着て帰るのですか?」 「……あ」 言われてみれば、あたしは今、アキさんのTシャツを着てる。 しかもノーパンでこれまたアキさんのハーフパンツを借りて。
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