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K大学三回生でイケメンのタクマは『不思議・パワースポット研究会』の会長だった。
メンバーは。好奇心旺盛の男女三人だ。
その夜は記念すべき十回目の部会で――
「次回の探訪会の行き先はどこですか?」
ロンゲで二回生のサトルが訊いた。
「それは、まんだら峠です」
タクマが答えた。
「それって、どこにあるんですか?」
茶髪で一回生のケイコが訊いた。
「この街の北にある山の峠のことで、満月の日の夕方に立つと、不思議なパワーが得られる――というんだけどね」
「それで、いつ行くんですか?」
スポーツ刈りで二回生のマコトが訊いた。
「勿論、次の満月の日だよ」
「だから、それはいつですか?」
「四日後の、13日の金曜日――だよ。多分」
予定どおりの爆笑とともに散会した。
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