本当にパワースポット?

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 そして当日の夕方、メンバーたちは、会長宅に集まってから出発した。  まんだら峠までは徒歩1時間ほどだが、あまり車も通らないので、のどかな反面、少々不気味な場所だが、満月のためか、なかなかのロケーションを見せていた。  山の反対側を見ると、自分たちの街をほぼ一望できる状況だった。  その時、ケイコが蒼い顔をして、 「ここヤバイよ……」  すると、それまで静かだった峠に、妙な風が吹き始めた。 「会長……帰りましょう」 「えー? ただの峠だよ」  いつの間にか満月も雲の陰に入っていた。 「どんどん不気味になっていくね……」
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