第5章

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派手な爆発音と共に 「ゲームオーバーだ」 電話を放り投げ僕に近づいてきた。 「僕は……一体……」 「何も覚えてないのか?」 バスタブの淵に腰を下ろした瞬間 ネオンカラーのセーターが由莉の肩から滑り落ちる。 「ええと……」 肩先の肌色。 浮き上がった鎖骨のライン。 傾ぐ艶めかしい首筋を見ていたら 「あ……」 少しずつ思い出されてきた。 あの悪夢のような出来事が――。 「鳥小屋の前で孔雀たちが妙に騒いでると思って覗いてみたらさ」 由莉はごく自然と僕の頭に手をやり 髪を撫でながら言った。 「泣きながら飛び出して来たんだ――冬馬がさ」
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