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「冬馬さんが……?」
よく分からない。
「……僕じゃなくて?」
「まあ、だよな」
由莉は曖昧に返事したけれど
僕がどうして?と問う前に
「『いくら頑張っても先っぽしか入んないんだ!』てさ――素っ裸で号泣しながら飛び出してきたんだ。ったく、参るぜ」
げんなりした顔で肩をすくめた。
「ああ……」
言ったきりバスタブに顎先まで浸かるほど僕は俯いた。
何て答えていいかも
どんな顔していいかも分からない。
「当たり前だよな?経験のない奴捕まえて、あんなとこでローションもなしにどうやって……」
「やめてっ……」
生々しい言葉に思わず耳を塞いだ。
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