第1章

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1人で食べる食事は美味しくないし、孤独さを増す。 お父さんに引き取られた私と兄貴だったけど、お父さんはあまり家に帰ってこないから私が料理を作ることになり、最初は兄貴に「マズイ。いらね」と暴言を吐かれるのが嫌で一生懸命兄貴が好む味付けを試してみていたから、料理は少し得意になれたし、「甘すぎ」「味がしねぇ」「もっと辛くしろ」など文句というなの注文が多くて「それなら食べなくていい」とお皿を下げようとすれば「勿体ねぇだろ」と怒鳴りながら口に頬張り完食してくれた。 ***** 「――お兄ちゃん」
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