部長 小野寺倫子

5/5
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
「うむ それでは!小野寺倫子さんと榊陸玖くん!のほかに立候補者は居ないかな?」 「はあ?なんで俺立候補してんだよフザケルナよ~ナオヤ!」 「ん?あれだけ言ってて立候補しないだなんて許しませんよ?ふっふっふ」 もちろん、その他に立候補者などおらず、二人の対決となった。 「それではー各候補者は演説をお願いします!まずはリクから!」 「ちっ なにめんどくさいことを楽しそうにやってんだか……」 言いながらもリクは立ちあがった。 「えーワタクシ~榊陸玖が当選した暁には~部費で冷蔵庫と扇風機を買って、あとソファーとかテーブルとかも買って、快適な部室にしたいと思いまーす」 「そんなのダメよ……いいわ……ワタシやる」 ついに倫子はメガネを外した。 「えーーーーと……茶番はこれまで!部長はワタシがヤリます!ワタシが部長になったら……とにかくこの部を守ります!以上!」 ぱちぱちぱち…… 小さな拍手が起こった。そうして文藝部の部員構成は次のように決まったという。 【文藝部構成】 顧 問:小川真実 部 員:雅瀬玲葉 3ーB 部 員:ーーーー 3ーA 部 長:小野寺倫子 2ーA 副部長:榊陸玖 2ーD 渉 外:瀬野直哉 2ーD 書 記:笹坂悟 2ーD 会 計:野呂一花 2ーC 「えーーーーっ なんでボク書記? てかなんで幽霊部員が副部長????」 その日、サトルの声だけが夕暮れに響いていた……
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!