1人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
「うむ それでは!小野寺倫子さんと榊陸玖くん!のほかに立候補者は居ないかな?」
「はあ?なんで俺立候補してんだよフザケルナよ~ナオヤ!」
「ん?あれだけ言ってて立候補しないだなんて許しませんよ?ふっふっふ」
もちろん、その他に立候補者などおらず、二人の対決となった。
「それではー各候補者は演説をお願いします!まずはリクから!」
「ちっ なにめんどくさいことを楽しそうにやってんだか……」
言いながらもリクは立ちあがった。
「えーワタクシ~榊陸玖が当選した暁には~部費で冷蔵庫と扇風機を買って、あとソファーとかテーブルとかも買って、快適な部室にしたいと思いまーす」
「そんなのダメよ……いいわ……ワタシやる」
ついに倫子はメガネを外した。
「えーーーーと……茶番はこれまで!部長はワタシがヤリます!ワタシが部長になったら……とにかくこの部を守ります!以上!」
ぱちぱちぱち……
小さな拍手が起こった。そうして文藝部の部員構成は次のように決まったという。
【文藝部構成】
顧 問:小川真実
部 員:雅瀬玲葉 3ーB
部 員:ーーーー 3ーA
部 長:小野寺倫子 2ーA
副部長:榊陸玖 2ーD
渉 外:瀬野直哉 2ーD
書 記:笹坂悟 2ーD
会 計:野呂一花 2ーC
「えーーーーっ なんでボク書記? てかなんで幽霊部員が副部長????」
その日、サトルの声だけが夕暮れに響いていた……
最初のコメントを投稿しよう!