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「え?マミセンセーが顧問だったの?てか、僕って書記だったの?てかてかリンちゃんって副部長だったのーーー?と、言うことは……今年はリンちゃん部長で僕が副部長ってことかな?えへへへへ」
「アホ」
サトルがなんだか楽しそうに部員一覧を見ているのに対し、倫子は難しそうな顔をしていた。
「アホってコトはないでしょ だって去年の副部長のリンちゃんが部長ってのは普通だし、そしたら僕が副部長やるしかないんじゃない?あ、それより男の僕が部長をやれとか?そ~いうこと???部長かあー、この僕が部長かあ~~~」
「疑問……アホは死んだら治るらしいけど、バカってやっぱ死んでも治らないのかな?」
「何を言ってるんだね?副部長の倫子くん」
パコッ
倫子は無言のままスリッパで覚の頭を叩いた。
「えーーーっえーーーっえーーーーーっ!叩くことないでしょ てかいつも思うんだけどそのスリッパどこから出したの?」
「サトちん……いーい?」
「ハ、ハイ 部長は倫子さんでいいです!」
パコンッ
「ゴメンナサイ ゴメンナサイ もうしません!」
「じゃなくてーーー問題はコレよコレ!」
倫子は部員一覧の下三名を指で指した。
「ん?なに?コイツらがどーかしたの?え?コイツらから部長を選ぶとか?そりゃないわー」
バコンッ!
「イタい!痛いよーもーなんだっての」
「かわいそうに……死んでも治らない方ね」
「や、だからあ?」
「サトちん この人達知ってる?」
「ん?このヒラ部員三名のこと?知らないよ?知るわけないし それが何か?」
「ふぅ~ホントにバカなのね。不治の病なのね。活動報告の条件は?」
「三ヶ月以内……つまりは今月中に提出すること!でしょ?そんなの僕だって分かるよ」
スッ
「ちょ なんでだよーいちいちスリッパ出さないでよ」
「フンッ」
倫子はもう一枚の用紙、『部活動報告について』の最後を覚の目の前に突き出した。
「ん?……部の活動報告は部員全員が自分で記載した部員報告を含むこと…………って……あっ!え?えええええーーーっ」
「そ~いうことっ 私たちはこの有象無象の幽霊部員どもに活動報告書を書かせないといけないってことなのよ」
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