1話完結

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「謙吾、しっかりして」 栄子の声で間が覚めた。 「どうしたんだ」 「もう大丈夫よ。私が悪霊をやっつけたわ」 部屋には誰もいない。 百合はどこへ行ったのだ。 謙吾は風呂場のドアを開けて見た。 そこには百合が、血まみれになって倒れていた。 栄子が背後に近づいてきた。 「私が、始末したのよ」 謙吾はその時初めて、本当の悪霊の正体を知った。
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