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倒れ込んで、私は、目をつぶった。
「おい」
先輩の声がして、そろそろと目を開けると、
真上に、
先輩の顔。
私を覗き込んでいる、顔。
どっくんっ。
心臓が大きく、跳ねる。
「おい・・・。大丈夫か」
どっくん、どっくん・・・
ちょっと、この状況。
状況・・・。
うっそ。 うっそ。
どっくん・・・・どきどきどきどきどき・・・・。
「おい。
顔が赤い・・・?」
額に触れる手。
「熱い・・・」
頬に触れる・・・手。
・・・先輩。
はあ・・はあ・・・息ができない・・・・。
どきどきどき。
「おいっ」
力が入らない・・・。
先輩。
熱いよ。
先輩・・・小野先輩・・・・・・・・。
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