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「・・・熱中症ですか?」
「うん、軽いやつね。一歩手前っていうか、脱水症みたいな感じかな」
保健室のベッドの上、
首筋やら、脇の下やらに保冷剤をあてられて、
横たわっているわたし。
さっきは、スポーツドリンクを
先輩の手から、ゴクゴク飲まされた。
「夕べ、あんまり寝てないんじゃないのぉ?
ごはんは、ちゃんと食べてるぅ?」
保健室の加代先生が、小野先輩の後ろから
声をかけてきた。
「すみません・・・。」
先生が電話を入れてくれて、
少し落ち着いた私は近所の病院で点滴を受けた。
その間、
先輩は、ずっと付き添っていてくれた。
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