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「仕組んだって・・・なんです？」
「先生に、俺から頼んだんだ。
アイツは図書館で歓迎用の韓国語の勉強してますって。
だから、いっしょに準備やらせてくださいって」
「へ？」
先輩は、前を向いて少し下を見たようだった。
「あのな・・・。
俺たち三年は、夏休みが終わったら
ほとんどが引退する」
「あ・・・」
そうだった。
何人かのレギュラー選手が秋の体育祭には
出場するけど、大抵は先輩が言うように、引退してしまう。
「俺も・・・秋の体育祭までかな・・・って」
「・・・先輩。」
「俺が、レギュラーでいるのも、
もうすこしだって、思ったら・・・なんか焦ったて、いうか・・・」
髪の毛に手を突っ込んで、
ぐしゃぐしゃとかき回して、頭をひとつふった。
ハンドルを、握り直して、
またひとつ、息を吐く。
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