春風
1/1
読書設定
目次
前へ
/
69ページ
次へ
春風
青い空が好きだった。 学校へと続くゆるい坂道を上がって、 顔を上げると、風が吹いてくる。 入学式の日。 桜並木の向こう側に青い空が見えた。 少し強い春の風が吹いて、 真新しいセーラー服の襟が立ち上がるように踊って 慌てた私のそばでふいに聞こえた声。 「ほら」 捲れ上がった襟を両手でぴんっと持って 背中へと下ろしてくれたひと。 隣に、 空と同じ色のユニフォームを着た 先輩がいた。
/
69ページ
最初のコメントを投稿しよう!
2人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
24(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!