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しかしその後も日高は敗北を重ねていき、相手の連勝を示す数字は既に9を示していた。
最早、日高とケン使いとの力の差は明白だった。
しかし日高は諦めずコインを投入して再び乱入した。10回目の対戦が始まった。
その闘いの最中、二人の女子高生がどきどきランドを訪れた。
黒髪の背の高い少女と、ショートカットの可愛らしい少女だった。
二人は日高のやや後方に並んで立つとその対戦を興味深そうに観戦する。
大谷は二人の少女の見慣れない制服からこの近くの高校の生徒では無いだろうと思った。
初めて見かけた二人の少女が、熱心に「サード」の対戦を見ている姿に大谷は違和感を感じた。そして同時に不思議な魅力も。
あのケン使いたちといい、この少女たちといい、今日は初めて観るお客さんの多いことだ。と大谷は思った。
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