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ある日、福ちゃんが先輩から声を掛けられ、「手紙を預かったんだけど」ってわたしに持ってきた。
「もしかして、ふみへのラブレターじゃねえ?」
え!?
「ふみに彼氏がいるのか、いつも一緒にいる一条先輩はふみのなんなのかって聞いてきたんだ」
「まさか、」
「その手紙見てみろって。絶対ラブレターだって」
封を開いてみると、
『突然の手紙で驚かせてごめん。
僕はずっと君のことが気になってました。
よかったら付き合ってくれませんか。
今日の放課後、屋上に来てくれるのを待っています。
二年七組、立川』
う、そ。
福ちゃんの言ったとおりラブレターだった。
「すげえじゃん!俺さ、ふみを使い走りにする一条先輩よりこの手紙くれた先輩の方がいいと思う。俺にふみのことを聞いてきた時、優しそうに見えたし」
福ちゃんはラブレターをくれた先輩を気に入ったみたいだった。
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