3026人が本棚に入れています
本棚に追加
早紀子さん…
「約束は守れよ早紀子。後でプレミアチケットだぜ」
「わかってるわよ、いいからヤっちゃって!雅也!」
早紀子さんが叫ぶように言うと、立川…零ちゃんの友達がわたしを引き倒した。
「あんたが悪いんだぜ。こんな子供騙しの手紙に引っ掛かってこんなとこに来るから」
「…やめ、て」
「一条なんかやめて、俺の奴隷になるってのはどうだ?」
もがいても力では敵わない。
ビリッ、制服が捲し上げられスカートの下に手が伸びた。
いや…、絶対にイヤ。
「早紀子、さん、…お願いやめさせて」
早紀子さんはわたしの伸ばした手を足で踏んだ。
「あんたなんか、消えればいい」
笑い声。
誰も来ない屋上に絶望する。
そんな…わたし…
どうして―――
最初のコメントを投稿しよう!