1章:え!?冗談でしょ!?

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「他にも色々と優遇される事がありますが、今はそれだけを分かっていて貰えれば良いです」 「はぁ…」 「そして、ここからが本題なのですが。前回の大会での結果を評価しまして、五十嵐くんにはSクラスに入ってもらう事になりました」 「……」 だろうと思った。Sクラスの説明をし始めた時からこうなるだろうなとは思っていたけど。 辞退したいが出来ないのだろう。『入ってくれますか?』じゃなくて『入ってもらう事になりました』だからな。 「何か質問はありますか?」 「いえ、大丈夫です」 「では、この制服に着替えてください。あちらの衝立の向こうでどうぞ」 学園長が自分の後ろに立っている衝立を指差した。あれだけがこの部屋で浮いていたから気にはなっていた。 制服を受け取り着替えるために立ち上がる。制服は全体的に白い。襟には金色の細いラインが入っている 四方とかが着ていたから見た事はあったけど、自分がコレを着る事になるとは思いもしなかった。 嫌々ながら着替える。白色の服とかカレーうどんが食べられなくなるから嫌なんだよなぁ… 今まで着ていた黒色の制服をボックスの中に入れてソファーの前に戻った。すると、学園長の他に見慣れない人がいた。
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