1章:え!?冗談でしょ!?

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「あぁ…五十嵐麟児だ。覚えなくても結構」 模擬戦でSクラス以外の奴に負ければすぐにSクラスから追い出されるしな。平穏な学校生活の為には負ける事も視野に入れる。 「よし、終わったな。コイツらに色々と聞きたい事があるだろう。ちょうど1限は俺の授業だ。好きにしろ。俺は寝る」 それだけ言うと担任はどっかに行ってしまった。屋上とかで寝るのだろうか。ま、ここじゃ寝れないわな。 それはいいのだけど、せめて俺の席を教えてから行けよ。俺はどこに座ればいいんだ。 あの一番後ろの空席か?それとも窓側の真ん中の空席か?空席があり過ぎんだよ。…適当に座るか。 「五十嵐先輩!自分と勝負するッス!」 「え、嫌だけど」 唐突にオルニーが勝負を申し込んできたが即答で拒否した。なんでそんな面倒臭い事をしないといけないんだ。 「なんスかぁ?年下の女に負けるのが怖いんスかぁ?」 「あぁ…それでいいや。そうそう怖い怖い。だから、断る」 「ちょ!?プライドはないんスか!?先輩!?」 プライド?何それ、美味しいの?プライドなんてな、あっても一銭にもなりはしないんだよ。覚えとけ。 今度こそ適当な席に座ろうと動く。すると、俺に近づいてくる人がいた。
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