??章:夢が覚めたなら

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しかし、アイツに彼氏か。全くそんな素振りを見せなかったが、いつの間にそんな仲になってたんだろう。 まぁ、高校生にもなれば恋愛の1つや2つ経験するだろうし、不思議には思うが驚きはしない。 俺にはそんな気配は全くないけど。いいんだ、彼女が出来てゲームをする時間が減るぐらいならいない方が良い。 とかなんとか強がってみるけど、やっぱり彼女は欲しい。青春を謳歌してぇよ…はぁ… そうだ、もう家に着くし帰ったらこのゲームをクリアまでやるか。この陰鬱な気分を吹き飛ばすためにも。 ◇◇◇ 「真~ご飯できたよ~」 「は~い」 帰ってから部屋に籠ってゲームをやり続ける事、約9時間。とうとうラスボスの手前まで来た。 途中昼ご飯とかトイレとかで休憩していたが、ほぼ続けてやり続けたせいで若干目が痛い。 一旦ゲーム機はスリープ状態にして、ご飯を食べるとするか。ゲームを再開する為にもさっさと食べないとな。 さてと、今日の晩ご飯は……速く食べたい時に限ってグラタンとか…マジかよ… 出来たてだからかまだぐつぐつと音を立てている。こんなの速く食える訳ない。 猫舌だからちょっと冷ましたくらいじゃ食べられないし。もういいや、ゆっくり食べよ。
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