??章:夢が覚めたなら

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グラタンをよく吹いて冷ましつつ食べ進めていく。テレビでは芸人がアスリート達と対決していた。 家族みんなでどっちが勝つか予想したり、全く別この事を話したりして時間が流れた。 グラタンが残り4分の3くらいになった頃、玄関のチャイムが鳴った。誰だ?こんな時間に… 「は~い」 母さんが玄関に向かった。まぁ、俺が出る訳じゃないし誰だっていいか。もう十分冷めたし、さっさと食べてしまおう。 食べ終わって食器を片づけても母さんは戻ってきていない。楽しそうに話しているのが玄関から聞こえてくる。 「真~ちょっと来なさ~い」 部屋に戻ろうとした所で玄関から呼ぶ声が聞こえた。なんだ?俺に用か? 玄関に向かうと、母さんの他に見知った人がいた。マリのお母さんだ。どうしたんだ? 「こんばんわ」 「こんばんわ、夜遅くにごめんなさいね」 「いえ、大丈夫です。それよりもどうしたんですか?」 「ああ、そうそう。茉莉がまだ帰ってきてないのよ。真君、何か聞いてない?」 マリが帰ってない?もうすぐ9時になるって時間なのに、何やってんだアイツ。 う~ん…特に何も聞いてないんだけどなぁ…スマホにも何もきてなかったはずだし…
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