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 翌日は同じ布団の中で目覚め、朝から抱き合った。けれど昨夜のような激しさはなく、賀川は丁寧な愛撫と口づけで結城の官能を高めながら、宝物みたいに優しく抱いてくれた。  外は真冬の冷たい風が吹いているのに、存分に愛されたあと賀川の腕の中でまどろんでいると、陽だまりの中にいるみたいだった。 「賀川」 「ん?」  結城の髪にキスをしながら賀川が甘く返す。  それが嬉しくて、気恥ずかしくて、結城はふふ、と笑いながら、見事に盛りあがった賀川の右肩にぐりぐりと額を押し付ける。  賀川は一瞬息を呑み、それからギュウッと結城の小さな肩を抱き締めた。 「…こら、あんまり可愛いことするな。帰りたくなくなる」  顔をあげると賀川は本当に困ったような顔で結城をじっと見ている。それにまた胸が熱くなって、珍しく素直な言葉が零れ落ちた。 「だって、しあわせなんだ、すごく」  じわりと目の奥が熱くなって、賀川を見つめたまま微笑むと、賀川は愛しくてならないといった顔でしばらく結城を見つめ、それから、俺もだ…と囁いて深い口づけをくれた。
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