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賀川もそれが判ったのか、嬉しそうに笑い、じゃ、行くからな、と手をあげて車を発進させた。
少し先の角を曲がる手前で一度だけ短くクラクションを鳴らすと、その姿は見えなくなった。
結城はしばらくその角を見つめてから、ひとつ頷いて、歩き出した。
またしばらく逢えないのは寂しいけれど、その先には二人で歩む未来がある。そう信じることが出来たから。
賀川とともに生きるために、もっと強くなろう、と結城は思う。
まだ始まったばかり。
これから二人の長い日々が始まるのだ。
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