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タイラントの発症は年齢性別関係なく、強いストレスにより発症する。
もちろん強いストレスさえあれば誰でも発症するわけではない。
犯罪発生率が落ち着いていく最中、正常態というタイラント発症しなかった人間による差別問題が大きくなっていった。
学校や職場でのいじめが多発し、そのせいでバーサーカー化して暴走しだす事例が後を絶たない。
タイラント発症者に義務付けられているのは、感情測定器という管理局から支給されたブレスレット型のものを常に手首にはめることだった。
感情測定器は、タイラント発症者のストレスの反応を感知し発症者はそれを確認することで自らストレスを抑えることができるとして開発したものだった。
そしてもしもバーサーカー化した場合には感情測定器から管理局に信号が送られ、
管理局所属の街の防衛、タイラント犯罪者や暴走バーサーカーの鎮圧及び撃退、駆除を目的とした戦闘班が出動する。
暴走バーサーカーになっても必ず駆除されるわけではない。レベルデリートと判断された場合にだけ駆除される。
レベルデリートと判断される条件は主に甚大な被害を出すか出すと判断されるかである。駆除命令は現場での判断なので様々な事例があので説明にきりがない。
しかし、タイラントに対する扱いがひどいと今の社会に不満を持つ人々がいるので管理局は現在できる限界の最も平和的な最善策であると言っている。
人間社会の平和を保つにはこのやり方が今できる限りのことだが、正常態による差別行為や、タイラントたちの不満は、陰でどんどん増加していくばかりである。
こうして年齢、性別、国籍など関係のない新たな人種差別が生まれる世界となった。
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