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今の内に学生をしておいて下さいね
集会が行われている体育館は、多くの生徒で殆ど満員状態となっていた。
これ全てが異能を宿しているとなるると、大して使えない能力も存在するのかと疑問が浮かぶ。
この世界では異能を宿した子どもが居ると、その家族は特別な時間手厚い待遇を受けられる事になる。
異能を宿すのは子どもだけで、大人になってからの事例は見られていない。
発症した者は死ぬか自然消滅するかしないと異能は消えず、それをコントロールする事も慣れが必要だ。
建前ではその為と作られたこの皇立国土防衛学園は、全国から異能力者を集めてこの学園に入学させている。
生徒が行うことは大きく分けて四つ、コントロール、強化、連携、そして戦闘。
入学と同時に軍籍に置かれた生徒は、この国の税金で育成されて国に尽くす。
故に育成の為に使われた税金の分国に恩を返さなければ死ぬ事は許されない、目安として敵を十隻沈めればそれは許される。
そしてその敵と言うのは近年現れた人類の次に厄介なモノ、通称βios。
日本語に直せば生命。
生態不明、どこで生まれてどうして生まれるのかも不明。
今となっては全世界で見られるものだが、特にアメリカと中国と韓国で見られていた。
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