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「住むところが見つかるまではここで寝泊まりしてもらってかめへんよ。衣装も直ぐに用意せんでもええわ。座ってニッコリ笑顔で客引き寄せて頑張り」
「はい。ありがとうございます」
私はその後直ぐに早速お店に置いてる衣装に着替えて座ることになった。
玄関入口の近くに待機室みたいな所があって、そこで順番を待つとのことだった。
けどその部屋には誰も居なかった。
つまり私と、今座ってる女の子しかこのお店には居ない。
本当に大丈夫なんだろうか…
そんな不安をよそに、私が座る番が来た。
言われた通り座布団に正座をして座り、笑顔で通りを見る。
だけど誰も歩いていない…
作り笑顔が苦手なのに誰も居ないただの道に向かってニッコリしてられるほど私も器用ではない。
でも女将にもっと愛想いい顔しろと言われる。
まるで地獄の時間だった。
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