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「着いたから入ろか」
そう言って女将がその豪華な建物に入っていった。
ドアが開き、ボウイが迎える。
いらっしゃいませ、と深々とお辞儀をしながら女将がの名前を言ったから多分常連なのだろう。
私も荷物をお預かりしますと言われ、安っぽいカバンだったからなんだか恥ずかしかった。
見渡せば豪華なシャンデリアに奥にはステージ。
広々とした中にいくつかのテーブルとソファ。
何より広さが凄かった。
何組か女性客が居たけど私と女将が通されたのはその中でも1番広いテーブル席だった。
軽く20人は座れるであろうそのテーブル席のソファの真ん中に座った私と女将の隣にすぐさまスーツを着た男性が2人来た。
流石に私もここまで来て馬鹿ではない。
間違いなくここは高級ホストクラブだ。
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