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「この学校って、部活動はないんだね」
ガイはメリスンに話しかけました。暗黙の了解で訓練中は私語厳禁なのですが、上級者はそれも修行としています。今ふたりは高速で併走しながら話しをしています。
「そうね、みんな個人個人の修行で一生懸命だもの。その足を引っ張りたくないから、集まっては消えるサークルのようなものは時々できるけどね」
「まさに今のボクたちだよね。五人になって、四日だけど、これって続いてる方かな?」
「そうだと思うわ。私、いつもそのサークルの中心だったもの。みんな追いついてこられないから自然に離れちゃった。でも、今でも友達には違いないけど、修行は別々ね」
「そうだよね。あのふたりのようになっちゃったら、修行の意味がないからね」
ヴァンと沢渡は運動場で寝転がって、ほぼ気を失っている状態です。ガイとメリスンの動きについて行こうと必死になっていましたが、ついに倒れてしまいました。
四人は少し休憩をして、訓練場に移動しました。メリスンは人間ですが天使なのでひとりだけ堕天使訓練場に行きました。
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