暫定的に部活動

「その通りだけどね。　…でもお父さんが言ってたよ。伸びる時は小さな訓練の積み重ねの方が効果的だってね」

　水無月はいきなり拝むようにして上を向いて手を組みました。

「ああ、わたしもお父さんって呼んじゃおうかしらっ！」

　水無月は、いい高揚感を持って小さく早く正確にハイビームを撃ち始めました。

　訓練場での短い時間の修行を終えて、メリスンと合流して食卓に足を運びました。食卓を出ていこうとした篠崎先生とばったり出会ったのでガイは聞いてみました。

「死神学校で部活動って今までにあったのですか？」

「あったけど、やっぱり精神修行第一だってことになって、自然に解散しちゃったわ。ここ２００年ほどは申請はないわね。学校が認めれば顧問の先生もつくことになるから、それなりの実力向上も認められるんだけど…　…何かやりたい部活でもあるの？」

　ガイは現状の話しをしました。篠崎先生は少し笑ってから真剣に考え始めました。

「コーちゃんと先生たちとで話し合ってみるわ。訓練の時間と内容を教えて欲しいの」

　ガイは一日のスケジュールを篠崎先生に両手のひらに乗せた動物の妖精、犬のグランを使ってその詳細を映像化してもらいました。篠崎先生はその内容に少し驚いたようですが、ガイを笑顔で見て食卓を出て行きました。