一話完結
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住職がお茶を淹れた。 寒い夜だった。 隙間風が入って来る。 「なんだか、生ぬるい空気になってきましたね」 「かなり集まってきています。ほら、あの天井の隅にもいますよ」 村木が指差した。 見上げると、天井の隅が霞んでいる。 「あのもやのようなのが、そうなのか」
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