先生・・

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「大丈夫?起きられる?保健室閉めようと思うんだけど」 「えぇ?」 「ただいまの時刻、19:30になります・・フフフ」 「そんなに寝てたんですか!」  保坂先生はノートを見ながら、 「14:20に来てから、5時間と10分経過です」 「ごめんなさい。すぐ帰ります」  保健室から出るとき、 「帰るとき、物理準備室に寄っていってね」 「はぃ?・・ありがとうございました」  私は、入り口でお礼をして保健室を後にした。  教室に戻り、鞄を持って駆け足で昇降口に向かった。靴を履き替えようとしたとき、保坂先生の言葉を思い出した。 「優美先生・・のこってないよね・・でも・・ちょっとだけ回り道になるだけだから、行って見ようかな ボソ」  物理準備室に行ってみると、ドアの小窓から光が漏れている。  コンコンコン 「どうぞ」 「優美先生・・残ってる? ボソ」  ガラガラ 「失礼します」  物理準備室の奥に設置された机のから優美先生が立ち上がって、 「南さん。具合どう?」  心配そうな声で問いかけられた、 (先生・・可愛い)  プチン 「もう大丈夫です、ご心配をかけました」
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