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クリーニング屋に制服を持ち込み、ふてぶてしく受付を済ませる高校生(中身は三十路だ) なんだか不審そうな眼差しで見てくるパートのおばちゃんを冷ややかに見返したら目を逸らされた。 30年生きてきて学んだことの一つに、他人になめられてはいけないというものがある。 目上にはペコペコ、自分より格下だと思う人間には蔑むような眼差しを送る人間にビクビクする必要は全くない。 目で殺せ! 鼻息荒くクリーニング屋を出た。 とにかくいつまでここに居られるか分からない。 精一杯やるしかない。
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