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返却された本は間違った場所に戻しては面倒な事になるので、それは当番の仕事ではなく司書がやっていた。
当然返却された本は貸出カウンター内に溜まっていく。
それを当番の時の暇潰しに読むのだが、先生達が返却していった本は流石にこういう機会でもなければ、手に取る事が無い本が多くてそれはそれで面白かった。
ちなみに今日カウンター内で読んだ本は、世界史の澤田先生が返却した
『一度は訪れたい日本の鍾乳洞十選』
だった。
時刻は五時を過ぎ、図書室からも人影は無くなってきた。
冬至は過ぎても流石に暗くなるのはあっという間で心細い。
司書からは市内の学校司書の会合があるとかで、五時半には終わっていいからと言われていた。
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