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--「なんで泣いてんの?」
ぶっきらぼうな物言い。昔から君はそうだった。
本当に嬉しい時しか笑わないし、
本当に思ったことしか言わないし。
だから好きだった。
君の背中を追いかけていたね、僕は。
名前に優しいって感じが入ってるのに全然優しくなくて。
それを言ったらちょっと怒って、でも微かに笑って、君は言ったね。
「だいっきらい。」
僕はそれすら愛おしかったんだよ。
001:「おはよう」SIDE:CHIAKI
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