まずは前世の話を少々

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『では、更に“前世の記憶持ち”ということで、EDU(教養)とPOW(精神)のステータス成長率に+3をつけて下さい……おや、POWが人間の限界値を越えてしまいましたね。 将来はその人間離れした精神力を生かせるJOB(職業)につくとよいでしょう』 精神力の高い職業ねえ……坊さんか指名No.1のギャバ嬢くらいしか思いつかないんだけど。 『転移型や憑依型のPCの場合はジョブやスキル等の項目も記入するのですが、赤ちゃんからスタートのあなたは最後に性別を決めてキャラメイキングは終了です。 ジョブの選択やスキルの習得は転生してから決めて下さい。 あ、ちなみに名前は転生先の名付け親に決めてもらいます。 今度の名前は好きになれるといいですね』 どんなジョブやスキルがあるのかは産まれてからのお楽しみってことね。 あ、性別は男で。 名前は……まあ、変な名前じゃなきゃ何でもいいよ。 『では、最後にあなたの転生先を決めましょう。 水鏡心さん。 100面ダイスを3回振って下さい! 』 ……このダイスの目で僕の人生が決まると言っても過言じゃないね。いい親にあたりますように……そぉ~~れ~~! (コロコロコロコロ……) 『……どうやら無事に転生先も決まったようですね。それでは──水鏡心さん。今からあなたの魂はE-23テーブルへと飛び、赤ん坊であるPC3の肉体に宿ります。 そして、クリエイティア暦659年の聖者の月25日、その正午の鐘が鳴った時、あなたは産声を上げるでしょう。 おぎゃあと言うところからロールプレイして下さいね』 そこから!? そこからロールプレイするの……って…… ……あれ……なんだか………意識が、遠く………… 『あなたの魂が産まれ変わる準備をしているのですよ。 じきに、私の声も聞こえなくなるでしょう……ですがその前に、あなたに一つ言い忘れていたことがあります』 ……え……なに………? 僕もう転生モードに入っちゃってるんだけど……めっちゃ眠いんだけど……
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