まずは前世の話を少々

7/7
前へ
/141ページ
次へ
『各プレイヤーごとには特別に、創造神たる私から一つだけ“ギフト”を送ることになっているんです。 それは、この世界では唯一無二の固有スキルで、現地のあらゆる知的生命体は勿論ほかのプレイヤーにも習得することはできません。 いわゆるチート(バグ技)という奴です……と言っても、世界のゲームバランスが崩れるような無双スキルではありませんのであしからず。 PL1はその辺りの匙加減を間違えてクソチートになってしまったんですよねー。本当、ゲームバランスをとるのって難しいです』 僕は……いいよ。チートとか萎えるタイプだから…… 『まあまあ、そう言わず……あなたにも心の奥底で欲している能力があるでしょう? “水鏡に写る心” 他者の心を読み、他者に自分の心を伝える能力……それを、あなたに授けましょう。 では──PL3、水鏡心さん。 もうすぐ転生のお時間です。 ぜひ、よい人生をロールプレイして下さいね』 ───────────────────────
/141ページ

最初のコメントを投稿しよう!

38人が本棚に入れています
本棚に追加