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『マー君 起きて♪
もぅ起きる時間ですょ~///』
シンが マサジの耳元で
そっと囁く。
『ん~……。』
寝ボケ眼で マサジが唸る。
白いカーテンが揺れて
眩しい朝日が
射し込んで シンの横顔を照らす。
『シン…ちょっと ここ座って。』
マサジが ベッドの端を
ポンポンと叩く
『ナァに?マー君?』
ぽすんとシンが座ると
マサジが手を伸ばし
シンの腰に手を回して
膝に顔をうずめる。
『ちょ、ちょっと…///』
『ま、ま、ま、ま、マー君っ///』
『もーちょい このままで
…な。シン…』
顔を上げてシンの瞳を見つめて
マサジがシンのくちびるに
そっと触れようとした
『ダイレクト
アターーーーック!!!』
どすっ!『ぐぇっ!』
マサジの背中がみしっと
音をたてる。
当たり前だ。弟のひなたは
身長187センチ
75キロという巨体
『ひ、ひ・な・た~…
テメェ…何すんねん』
『朝っぱらから 俺のシンに
エロいことしてるんじゃねぇよ』
フフン。と腕組みをして
ひなたが笑う(。-∀-)
『は?誰のシンだって?
おめぇのじゃねぇ。俺のシンだ。
大体からして 新婚夫婦の寝室に
勝手に入ってくんな。』
『うっせ!わぁ~ってるょ…
んなコト…』
ブツブツ言いながら
ひなたは髪をかきむしった。
高校三年のひなたは去年の春に
兄貴のマサジに紹介されたシンに
実は 一目惚れをしてしまい
現在に至る。
チラリと横目でシンを見て
(今日も 可愛ぃなぁ~///)
腰で揺れるサラサラの黒髪
長いまつ毛に大きな瞳
恥ずかしそうにモジモジする
その愛らしさ
天使~ーーーーー(*/□\*)
ここに天使がいる!
でも…
兄貴のヨメさんなんだょなぁ…
『んじゃ 俺はガッコ
行ってくっから』
『兄貴もいつまでもシンに
手をかけさせるんじゃねぇよ。
さっさと仕事に行きやがれ。』
『チビの時は あんなにも
可愛いかったのに…
にーたん にーたんって
付いて回って…』
『い、いつの話ししてんだょ!
もー俺 行くから///』
『おぅよ!気をつけてな。』
『気をつけて
行ってらっしゃい♪』
シンとマサジが同時に言って
顔を見合わせて クスクスと笑う。
『ちぇっ!お熱いこって。』
拗ねた顔をして
階段を駆け下りる。
いつか ぜってぇ シンみたいな
いいオンナ
モノにするぞ~ーーーーー!
と心のなかで叫ぶ。
さてさて ひなたは
マサジとシンのような出逢いが
出来るのか…
新たな物語のスタートです(∩∀`*)
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